屋外での材料管理、日に何度も行う個数確認や二重チェックで作業員に負荷が…
低コスト・短期間で在庫ロケーション管理のシステム化を実現したパッケージソフトウェア
金属加工業 C社 情報システム部
解決のポイント
- QuickLocationは在庫ロケーション管理に特化したパッケージソフトウェア
- バーコードを印字した冊子を使うなど、屋外での作業に合わせたカスタマイズが可能
- 現行方法をあまり変えずに、比較的低コスト短期間でシステム化を実現
解決
パッケージソフトウェアを基に現場に寄り添ったカスタマイズを提案
以前展示会で集めたパンフレットを見直していたF氏は、その中にオープンストリーム社の「QuickLocation」を見つけました。気になったF氏はコンタクトしてみることにします。すると早速担当者が来て、詳しい説明をしてくれました。
QuickLocationは、在庫ロケーション管理に特化したパッケージソフトウェアでした。在庫状況をリアルタイムに可視化し業務を効率化することが主な機能で、パッケージソフトにもかかわらず、入力/出力方法を企業の基幹システムに合わせて柔軟にカスタマイズすることが可能でした。
担当者はC社の現行方法や課題を聞いた上で、現場の状況に合わせた対応を提案してくれました。
「まず条鋼ロールに現品票を付ける代わりに、製品情報や在庫場所情報をバーコード化して印刷した冊子を用意し、入出庫や移動時にバーコードリーダーで読み込ませて管理することが可能だそうです。このような方法であれば、屋外にあるロールを1個ずつ確実に管理できるので、作業員の負荷も軽減することができそうです」(F氏)
さらに、屋外でネットワーク環境がないところもありましたが、そのような場所では一旦オフラインでデータを携帯端末に記憶し、後でネットワークに繋がった際にデータが送信されるようにできるとのことでした。
F氏らプロジェクトメンバーは、今回の提案に基づくシステム化案を上層部に提示しました。上層部は、現行の管理方法を大幅に変更せず、チェックなどの工数を削減して業務を平準化できる点を高く評価し、同案を採用しました。
「QuickLocationの導入により、比較的低コストで短期間にシステム開発が完了しました。現在テスト運用中ですが、現場の作業員の感触もよく、すぐに馴染んでくれそうです」(F氏)