部品在庫の棚卸を月次化するため在庫管理システムを早急に一新したい

低コスト・短期間で新システムを立ち上げられた、工場向けソリューションの全容とは!

重電系電気機器メーカー V社 情報システム部

背景

大手重電メーカー向けに制御卓などの設備ユニットを製造しているV社。親会社より、グループ全体の在庫管理システムを刷新するとの通達があり、製品だけでなく部品在庫についても棚卸データを毎月送付する必要が出てきた。そのため、対応方法について早急な検討が必要になった。

 

課題

製品ごとに部品を管理しているため、毎月の棚卸は現場に大きな負担がかかってしまう

検討にあたり、部品の在庫管理を任されている製造現場の担当者と情報システム部は、現状の確認や今後の管理方法について議論を重ねました。

 

情報システム部のリーダーM氏はこのときの状況をこう振り返ります。

 

「当社の製品は多品種少量生産です。部品点数が多いだけでなく製品ごとに使われる部品も異なっています。そのため、製品1台ごとに部品表に基づいて部品の仕入・受入を行い、製品を出荷した時点で、使われた部品を一括して払い出す処理を行っていました」

親会社からの要望は、製造途中にある製品の部品も在庫として管理し、毎月報告することでした。しかし従来の方法では、部品の受入時と製品の出荷時にしか在庫を把握していなかったため、中間の状況を把握することは困難だったのです。

 

「我々からは製造現場に『毎月棚卸して部品の在庫状況を報告してほしい』と打診してみたのですが、現場は大反対でした」(M氏)

 

反対の理由は、資材・仕掛品・完成品を同一倉庫内で別々に管理しているため、現場作業員への負荷が大き過ぎるということでした。そこで従来の管理方法はあきらめ、部品を一括管理する新たなシステムを早急に構築することにしました。

 

早速、複数のSIerに部品在庫管理システムの開発を打診したのですが、どこも新しいシステムを一から構築するには1年以上の開発期間が必要で、費用も高額でした。

開発の目処が立たない中、上層部からも「どうなっているのか」としきりに急かされ、M氏は焦るばかりでした。

 

 

課題のポイント

  • 製品ごとに部品を管理する従来の方法では、月次の棚卸報告には対応できなかった
  • 現場に負荷をかけるような作業は受け入れられなかった
  • 新しい部品在庫システムを一から構築するには、膨大な時間とコストがかかってしまう

この課題を解決した方法とは?

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